第16回転倒予防靴下着用による予防医療の効果について

県立安芸津病院は転倒予防靴下着用による予防医療の効果についての調査研究を第9回転倒予防医学研究会で発表。

安芸津病院は『地域住民への予防医療の意識付け』を重要課題の一つとしている中で、通院及び入院の高齢者の転倒事故に対して転倒予防靴下着用での有効性について調査を実施。

研究方法

・調査期間:2011年1月から2012年4月末

・対象者:研究の説明で同意を得た65歳~92歳(平均77.8歳男性21名、女性15名)の下肢に運動麻痺や知覚障害のない、疾病の回復期にある自立歩行可能の患者36名(内20名は2011年1月~3月の調査対象者)

・実施方法:転倒予防靴下の着用前、着用3日及び7日後の歩行状態と感想を聴取

・転倒予防靴下着用による調査項目

1、10m歩行による所要時間・歩数・歩幅・最大1歩幅

2、バランス機能はファンクショナルリーチテスト

3、着用感の評価は聞き取り調査

4、立位及び歩行の計測はポスチャービュアー

※2011年1月~4月の調査20名は1~3の調査、2012年2月~4月の調査6名は1~4の調査

結果1

・10m歩行時間、歩数、歩行時の平均歩幅、最大1歩幅、ファンクショナルリーチテストのすべてに有意差がみられた

・画像解析は、立位で約8割が姿勢が改善、歩行での背屈角度は全員に増加が示された

・調査後のアンケートでは全員が転倒予防靴下着用で足元に不安感がなくなったと回答、約6割の人は退院後も転倒予防靴下の着用継続を希望

・その他「足首・つま先が固定され、歩きやすい」「足が軽い感じがして歩きやすい」「足がスムーズにあがり、前に足がでやすい」「足趾が動きやすく楽」「転倒予防靴下を脱いでいても足先があがる癖がついた」

結果2

・2011年1月~3月の調査対象者20名(75歳~88歳の平均79.4歳で男性11名女性9名)のその後

1年半経過の現在

平均年齢81.2歳17名全員転倒ゼロ

まとめ

・平均77.8歳の高齢者に対し転倒予防靴下の着用で歩行改善がみられ転倒リスクの軽減の可能性が示せた

・20名(2011年1月~3月の調査対象者)の聞き取り調査で17名より回答、現在まで転倒経験者ゼロ



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